東日本大震災による原発事故で、日本だけではなく世界中の人が「電力供給」「次世代エネルギー」について本気で再考せざるをえない事態になったと思う。
本当のエコはなにか。
断熱材を多用することではないし、もちろん電化することでもないと思う。
また、CO2を基準にしたエコも一ファクターに過ぎない。
化石燃料(石油・石炭)の枯渇問題は深刻で、石油で42年、石炭で133年、天然ガスで60年の可採年数との試算がある。(※資源エネルギー庁HP)
原子力がダメなら、というのも現実的ではない。
日本の原発は現在稼働中(震災前)で55基、建設中が3基、計画中が11基ある。(2008年11月時点)
また、日本の発電所における総発電容量は228.1ギガワットである。
主な内訳は、火力134.9ギガワット(59.1%)、原子力48.8ギガワット(21.3%)、水力43.9(19.2%)ギガワットである。他に地熱発電、風力発電、太陽光発電などが少量の電力を供給している。
それとは別に自家発電による60.3ギガワットの発電容量があり、その内訳は、火力53.8ギガワット、水力4.4ギガワット、風力2.1ギガワットである。(2010年12月現在)
住宅においてエコを考えれば、電気や化石燃料を極力使わないという暮らしへ帰る、という選択肢もあると思う。
まさに江戸時代にタイムスリップだ。
もちろん現実的ではないものも多くあるが、見習うべき点を今一度考えなおしてみたい。
新商品開発によるエコではなく、また次世代エネルギーによるエコでもない。
どれも、開発段階で多くの環境破壊を生み出す。
建築分野でも対応できるものも少なくないと考えます。
風が通る設計。
使用材料の地産池消。
風力や太陽光の積極的使用。
打ち水や緑化。
火を使う暮らし。
布や家具による間仕切り。
土に触れる暮らし。
etc...
豊かな暮らしのヒントがたくさん潜んでいるように思います。
じっくりひとつひとつ取り上げて考察してみたいと思います。
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