2011年5月21日土曜日

福山市の自転車施策。

昨日の午後。
偶然にも自転車で外回り。
東部建築確認センターから森本製材所へ。
打ち合わせも早く終わったので、ちょうど自転車レーンの社会実験初日ということで、寄ってみました。



とりい酒店付近(駅前大通り東側)から南下。
警備員がたくさんいます。
パイロンが多く置いてありますが、バス停付近には置けないようです。
野上町の交番までで一旦終わり。
信号をわたり、引き返してまた中央図書館付近まで。
思ったほど快適でもなく、まさか既存の道路幅のまま、自転車レーンを設置可能かの実験ではあるまい、と思いをはせつつ、いったいこの実験にいくらかかったのか、ばかり気になりました。

以下、警備員へのインタビューより。
①この社会実験は2週間限定で、2週間後には原状復旧の予定。
②交差点と入口出口に警備員、計20名配置。期間中毎日、7時~19時。夜間はバス停付近に2人配置。
③交差点付近(左折車)との事故が起こらないよう、警備員を配置している。

社会実験だから、毎日警備員20名もいるのでしょうか。
それでは社会実験にはならないと思うのですが。
事故が起こった場合の責任をとりたくない市制の顕れでしょうか。
既存の道路を拡幅も改善もすることなく、そもそも歩車分離ができていない今の日本の交通システムの根本的な改善なくしては、意味のない実験になると思います。つまり、「実験はするにはしたが、うまく機能しないだろうことがこの実験で証明されたので当分見送る」旨の結論が出て終わりなのでしょう。

いろんなことで、これに似たことが起こっている気がします。
古いシステムの上では、「新しくてよいこと」が、もはやたちゆかなくなっているのではないでしょうか。
土台や基礎にあたる部分から本格的にテコ入れしないと、内装の模様替えだけのコテ先リフォームと同じです。

資本主義、化石燃料。
長年かけて積み上げたものが新しくてっとりばやいものに淘汰されること。

新しい社会システムは、現実を見据え、できることから始めていくことから始まる以外にないと思います。
いきなりスーパーヒーローが現れ、スーパーシステムが機能し始めるなんて、空想世界・夢世界です。

そうだ、やはり自転車に乗り続けよう。
そして深く正しく考えつづけよう。福山が好きな街になるように。

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