2011年6月1日水曜日

目に見えぬものの恐怖。

日本は現在、『放射能』という目に見えぬものへの恐怖におびえています。
日常生活においても、目に見えぬ恐怖はたくさんあります。携帯電話の身体への影響が話題になっておるようです。こちら。

もちろん、建築においても目に見えぬ恐怖は存在しております。
地中の活断層や、地下水。
地中障害物や液状化の原因となる埋め立て地(※近年の研究で、都心部などのいわゆる海岸地区の埋め立てだけではなく、旧河川跡や池跡や水田跡なども発生しやすい地質であることが分かってきたそうです。【Wikipedia】)。
また、古くなったガソリンスタンドの地下貯蔵タンクの劣化で油が流出。
これらは主に地中の恐怖。
エネルギー問題は、今や恐怖の部類かもしれません。
数年前、調理機器の選定でずいぶん頭を悩ませたことがあります。

「電磁波」です。

家電製品からも多く出ている噂?の電磁波。
そうです。賢いアナタはもうおわかりのはず。
IHクッキングヒーターです。
ガスレンジに代わる商品として、現在圧倒的な人気を誇るIHクッキングヒーター。
電子レンジにも共通する調理法ですが、箱で囲まれた電子レンジよりも、圧倒的に人体に浴びる電磁波レベルが圧倒的に高い、そうです。

そもそも、電磁波が人体に与える影響もどこかあいまいなんです。
調べれば調べるほどわからなくなる・・・・
国の基準も、海外とは異なるようです。
だから、メーカーの公表している数値も、それがどこまで意味のある数値なのかわからない。
ちなみに、WHO(世界保健機構)世界基準として4ミリガウスを設定しているようです。
日本は・・・
総務省が基準を出すには出していますが、スイスの「4μW/cm2」と比べて、日本の電磁波防護基準は「1000μW/cm2」というのですから、どう理解すればいいのかわかりません。

ガスでもない、IHでもない、調理器具といえば。。。
「ラジエントヒーター」という選択肢を当時は採用しました。
電磁波ではなく、赤外線で調理をする、というもので、ヨーロッパなどでは結構普通にみられるそうです。
夏は、電熱線が冷めるまでは激しい熱さが続きます。

自分の家にもIHクッキングヒーターを採用しております。
深く考慮すべきなのに、それを選択している自分。
お客様にも、便利だと勧めている自分。

恐怖なのかそうでないのかさえもわからなくなります。
思考停止状態から脱するヒントはどこにあるのでしょう。

※参考電磁波ナビというHP
※画像は著作権フリーで本文とは直接関係ありません。

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