2011年4月24日日曜日

かすがい。

漢字で書くと「鎹」。読めません(笑)
「豆腐にかすがい」「子はかすがい」などと用いられ、
ふたつの部材をとめるものとして知られています。
しかし、この部材、とめつけるだけではないのです。
一応、僕は大工のはしくれとして屋根のうえにもあがるのですが、
実際に、このかすがいを施工したことがある人って少ないんではないでしょうか?

打ち方はいたって簡単。ご想像のとおりだと思いますが・・・・
普通の釘を打つのと同じく、最初はどちらかとがった方を木に軽く打ち付けます。
それからもう片方の部分を打っていくのですが、ここからがポイント。
若干「コ」の字の外側へ力をかけながら打つと、多少隙間があっても、木材同士が引き寄せられるように接合されていくのです!右・左と順番に打ち付けていき、材質や釘の足長さにもよりますが、
大工なら通常片側2発から3発で打ち込みます。

つまり、かすがいの役目は、つなぎとめておくためだけの金具ではなく、
「引き寄せる力もあわせ持つ」いささか優れた金具なのです。






いちど、一般の人にもかすがいを打ってもらう機会をつくりたいですね。

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